暗黒星雲の中で光る星々。それに照らされてその周囲がわずかに明るくなっています。
この星雲は2つの領域に分けることができます。
上部は、青い恒星により照らされている反射星雲です。文字通り恒星の光りが反射、散乱しているだけ。
下部はほとんど暗黒星雲に覆われているのですが、この中で新しい星が次々と誕生しています。赤外線観測によれば、巨大なリング状のガス(原子惑星系円盤)も確認されており、そこからはき出されるジェットの流れが赤く見えています。中央に見える赤いエリアがまさにそれです。左に見える細長い赤い筋もジェットのようです。もう少し解像度が上がればハッキリするのですが...
キットピーク天文台で撮影された画像が公開されています。照らし合わせると面白いと思います。
この画像は、まだ作品として完成レベルに達していません。ちょっと露出不足です。がしかし、とても綺麗な片鱗を見せているので載せてしまいました。現時点でも周りの暗い領域に複雑な暗黒星雲があるのがわかると思います。しかし、この画面一杯まで広がる暗黒星雲を浮かび上がらせるのは並大抵の露出ではだめ。相当暗いですね。
もう今シーズンは無理なので、来シーズンにL画像40分露出を試みたいと思っています。
傑作になるのではないかと期待しています。