1999/10/29 〜 11/6

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11月6日(土) いろいろなスケジュールの都合で、久々に明日は休めそうだ。(この間鈴鹿F1で4日も休んだと言われたら言葉がありませんが...)

いくらCGが好きでも休みは必要だなーと思う。
今まで、なりふり構わず突っ走ってきたという感じだけど、最近ちょっと考え方が変わってきている。いいCGを作ることは最優先すべき課題であり、全てを犠牲にすべきだ思ってきたが、その過程を楽しむことが大事だし、その環境、仲間、会社の雰囲気の方がもっと大事かもしれない。それを大事にしなければ本当にいいCGはできないのではないか?いい人生を過ごすことはできないないのではないか?いい人たちがライブに集まって来てくれないのではないか?と、思うようになりました。

黒澤 明 監督の制作グループは黒澤組と呼ばれていました。
「黒澤さんは映画を作らなくてもその前にもう黒澤ワールドをそこに作っていた。」というのを誰かに聞いたことがあるのだけど、それがほんとだろうなーと思いました。そのスタッフの雰囲気が画面に出るだろうから...。

ライブもそんな風にしたいね。

 

17:00
Hプロダクションさんとデジタルエッグさんで打ち合わせ
11月5日(金)

夕方、S社さんで北大の喜田先生にインフルエンザのCGチェックをしていただいた。先生のCGへの評価はとてもよく「うまいねー、2重丸だよ。」と言ってくださった。まずはホッとした。とてもうれしい。後は、本編集に向けて足りないカットを作り、作りこみをしていけばよくなった。本編集の締め切りは2週間後である。それと、NHKの番組でもこのCGが使われるそうである。そろそろ、インフルエンザの季節ですからね。

キャラクターの動きをつける仕事が最近多いんだけど、これが非常に面白い。生物の動きをつけるのには、基本的な物体が動くときの慣性をシュミレーションできることが大前提になるが、それに加えて、自分の人間性をそのキャラに投影できるのが面白い。大げさに言うと、動きをつけるときに普段の生活の中で考えていることや感じていることを表現できる。やっぱりこれは面白いわー。はまりそうです。

 

11:00
Dlg制作プロダクション・Haさんと打ち合わせ

17:00
S社さんで打ち合わせ

21:30
DT社・KWさんと打ち合わせ

11月4日(木) 今日は、朝の6時起き。8時にライブに行き、その後9時半にスポンサーさんの所へ。
僕らにとってこの時間は真夜中。非常にきつい。しかも電車はものすごく混んでいる。普通の会社の人たちはこんな通勤を毎日やってるんですね。ご苦労様です。

夕方から入社希望の人と会う。この人は面白い経歴を持っていて、彫刻からCGに入った。実写映画の美術助監督なんかもやったことがあるそうで、とても興味を持った。

時々アルバイトを頼んでいた荒川君が、お父さんの転勤で一人暮らしをすることになったそうだ。そこまでならなんてことない話なんだけど(16歳で、というのは普通じゃないかもしれませんが...)、なんとライブの近所に決まったそうです。どうして?!

9:30
N製薬会社さんでCD-ROMの最終チェック

13:30
アースワンオフィスさんで打ち合わせ

17:00
伊藤君来社

 

11月3日(水) 昼にHプロダクションさんと新しいCMの打ち合わせ。(あっ、今日は休日だった)
ワニが登場するCMなのだが、そのワニの撮影で思ったような動きが撮れなかったのだそうだ。それで急遽ワニをCGで作ることになった。なったというか無理やり頼まれた。

どうしよう。1週間スケジュールを伸ばしてもらったが、社内も社外のスタッフもみんな目一杯なので、思案に暮れる。本当にどうしよう。

その後、モーターショーに出かけた。今日が最終日で休日と言うこともあり、すごい人。
いろいろ見て回ったが、特にこれといった車はなかった。HONDAのブースに来年参戦するはずだった「HONDA F1」のプロトタイプがあったのと、メルセデツのブースにおとといまで見ていたマクラーレンF1が展示してあったのがよかった位か?


来年これを鈴鹿で見られるハズだったのに...残念だ。

HONDAのS2000ブースのモニターには、ライブでやったタイトルCGが使われていた。こんなところまで使いまわされているとは知らなかった。あまりにもうれしかったので、S2000に乗ってあげた。



 
以前、このページに載せたのと同じCGタイトル。こんな所にもLiVEがあった。

後、フェラーリの360モデナはデザインがいろいろ言われているけど、実物はやっぱりカッコよかった。死ぬまでに一度はこいつをドライブしてみたい。(でも、自分の車にしようとは思いませんが...僕はポルシェ党なので)


360モデナ。400psですよ、これ。左右に開いたエアインテークがカッコ悪いと
いう人もいますが、なかなかカッコいいです。

ポルシェのブースでカッコいいコンピューター端末を発見。液晶、オールアルミ製で、なんとキーボードまでアルミ。「これ欲しいなー。」 とにかくカッコよかったです。

   

横からが一番セクシー。キーの感触もとてもGoodです。ポルシェさん販売したらどうですか?

 

12:00
ビジョンユニバースでHプロダクションさんと打ち合わせ
11月2日(火) 社会復帰一日目は非常につらい。なんで人間って働かなければならないのだろう?!

今日、突然、菁映社時代にお世話になった高山さんが尋ねてきた。1年ぶり位だったので、とても懐かしい。

13:30
ビスコムさんで打ち合わせ

19:00
長尾君来社

11月1日(月) 今日は一日かけて東京まで帰った。浜名湖あたりから風雨がすごくなり、まるで台風の中を走っているみたい。今日になって雨になるとはなんて運がいいのだろう。

 
あとで解かったことですが、この時暴風雨注意報がでていたのだそうです。

 

10月31日(日)

ハッキネン優勝おめでとう!


表彰式
(遠くてほとんど見えませんでしたが...)

やったー!ハッキネンが、逆転で見事優勝!シリーズチャンピオンを手にいれた!
たなぼたではなく、ちゃんと自分の力で手にいれた勝利。とても気持ちがいい。最高だ!なんていい日なんだろう。

 
左の写真はレース前のドライバーズパレード。黄色い車がシューマッハで赤がハッキネン。
右はスターティンググリッドの様子。シューマッハはまだグリッドについていなかった。

スターティンググリッドにつく前のフォーメーションラップで、ハッキネンがものすごい勢いで白煙を上げながらスタートしていった。シューマッハを抜いていってしまったので失格にならないかと心配したくらい。後で思えばこれはスタートの練習をしていたんだな。きっと。

これがスタートの瞬間


この時、全てが決まった。(画面中央がハッキネン)

今日のレースはこのスタートが全てだった。ハッキネンのリアがわずかに跳ねたのが見えたが、スリップすることなく、最高のスタートがきれた。


グランドスタンドを通り過ぎるハッキネン。300kmは出てるんではないでしょうか?

手元の時計でラップタイムを測っていると、ハッキネンは大体1分42秒ちょっとで周回を繰り返しており、とても安定している。シューマッハは43秒台なので、1周につき1秒弱のペースで引き離している。しかし、シューマッハが1回目のピットストップを終えると、シューマッハが41秒台になり逆にハッキネンを追いかける。この時、クルサードが今期初めてハッキネンのサポートをした。ピットから出たクルサードがハッキネンとシューマッハの間に入り、シューマッハをブロックしたのだ。これで4秒は稼げた。しばらくするとハッキネンも自力で同じ41秒台のペースを出し始め、シューマッハとの差は縮まらなくなった。

この時点で優勝は決まりましたね。残り周回数が10週を切る頃からマシントラブルが起きないかとハラハラしていました。ハッキネンもペースを43秒台に落とし、クルージングに入っていた。そして、ついに無事チェッカーフラッグを受け、優勝とシリーズチャンピオンを手にいれたのです。ゴールした後、目の前を通り過ぎるハッキネンは両手をハンドルから離して、ガッツポーズをしていました。(見ているこっちも盛り上がっていたので、残念ながらそのシーンの写真はありません)。観客総立ちで彼の優勝を祝いました。


S2の上部席からホームストレートを望む(この写真SONYC1のパノラマ機能を使って作りました)

 
気分はもう最高!

こうして最高の気分でサーキットを後にできたのですが、試練は最後にまっていました。帰りの電車です。下の写真を見てください。この線は単線で、しかも車両が2両なんです。しかも1時間に2,3本しかこないんですよ!せめてF1がある時はもっと増発してください。このアクセスの悪さはいつものことですがどうにかならないかと思いますね。(車も混雑して渋滞だし...)


よく判らないかもしれませんが、駅はこの列のズーっと先。500m位の列です。
電車に乗るまで1時間かかりました。

というわけで、F1鈴鹿観戦記も無事に終えることができました。
来年もまた来ることを誓って鈴鹿を後にしました。

 

全日
F1・決勝戦
10月30日(土) 朝6時に起きて、6時半に朝食。なんて健康的な生活。おかげでまた寝不足だ。


AM 10:00 鈴鹿サーキット・正面ゲートを入ったところ。
まだ予選のフリー走行だというのにこんなに混んでいる。

僕らの席はS2という席で、ホームストレートのポールポジション付近。しかも一番低い位置なので、目の前、手が届きそうなところに各マシンが並ぶことになる。なかなか迫力がありそう。


S2・Yブロックの席。目の前は直ぐグリッドです。

10時15分からのフリー走行を初めに見たが、何度見ても迫力がある。ものすごい音。この音を伝えられなくて残念。F1の迫力の半分以上はこの音にあると思う。


AM 10:15 この音を聞いて欲しい!でも無理か?

午後1時から予選がスタートした。
予選は130Rで見ることにする。バックストレートから続く左カーブで、アクセル全開で走ってきてほんの少しアクセルを戻すだけで曲がるカーブ。鈴鹿で一番ドライバーの度胸が試される場所である。ここで見ていると各チームによって通過スピードが大きく違うのが解かる。ハッキネンなどはすごくスムーズに曲がっていく。反対にアロウズの虎之助は明らかにスピードが落ちている。


PM 1:00 130Rを走るシューマッハ。右はそのアップ。

予選は初めハッキネンがリードするが、直ぐにシューマッハが逆転する。
1分38秒台の攻防。しかもまったくの同タイム。マシンも違う別人が1000分の1秒も違わないんですよ。全力で走った結果、そういう精度の話になったんでしょうね。すごいです。
その後、ハッキネンが37秒台を出して逆転。FMラジオの中継を聞きながら「いいぞー!」と小躍り。実は私はハッキネンのファンでして、シューマッハは敵です。そういえばハッキネンの熱烈応援団が来ていました。各サーキットを回っているツワモノみたいです。


怪しい外人集団。4000円でTシャツを売ってた。

その後、130Rからスプーンカーブに移動することにしました。
途中にヘアピンカーブがあるので、そこでもしばらく見ることにしたのですが、この時すごいことが起こりました。裏ストレートとの立体交差をくぐってヘアピンに向かってきたアーバインがわずかに左に滑ったのです。左タイヤがダートにはみ出てスピンしそうになりました。ハンドリングで立て直そうとしたのがわかりましたが、そのままノーズをタイヤバリアに接触、スピンして激しく回転し、車後方からもう一度タイヤバリアに激突したのです。これがほんの1秒ほどの間に自分の目の前で起こりました。テレビではよく見るシーンですが、実際に本物を自分の目で見ると迫力が全然違います。CGで破壊シーンを作りますが、まったく力感が違う。参考になりました。これを見るとスターウオーズのポッドの爆発シーンもまだまだだと思います。


PM 1:50 左はヘアピンの全景。右がアーバインがクラッシュした直後の映像。
アーバインが写っているのがわかりますか?前輪が2つともとれてしまって
車体を動かすとサイドポンツーンの穴から砂が入り、マーシャルが苦労していました。


無残にも吊り上げられるアーバインの車
「こんなに近くてフェラーリを見られるなんて!」

ちょうどこのクラッシュが起きたときに、シューマッハに逆転されたハッキネンがタイムアタックをしようとアウトラップ中でした。しかし、この事故で黄旗が振られ、ハッキネンはこのチャンスをふいにしてしまう。これが今日の第一のポイントでした。新品タイヤも1セットふいにしてしまった事になります。黄旗は赤旗に変わり、残り7分位で予選ストップ。

10分ほど中断したあとで予選再開。ほぼ全車がコース上にでました。ハッキネンが予選アタックにかかろうとしたときに、またまた問題が起きました。シケインで、ハッキネンの後を走っていたジャンアレジがシケインをショートカットして事もあろうにハッキネンの前にスピンしながら飛び出してきたのです。それを間一髪でよけたハッキネンですが、予選の残り時間がなくなり結局タイムアタックできなくなってしまったのです!なんてことだー!アレジのバカヤロー!シケインでこの事件が起きる前に、ヘアピンを通過したアレジが後輪をずるずる滑らせていたのを思い出しました。前兆はあったのです。テレビ中継では解からないことですね。


PM 3:30 フジテレビの中継ブースを裏からのぞく

結局、

1位 シューマッハ
2位 ハッキネン
3位 クルサード
4位 フィレンツェン
5位 アーバイン
6位 パニス      (このレースで引退。よく頑張った!)

明日の決勝はシューマッハが1位を譲らないとするとハッキネンは最高でも2位。その場合アーバインが5位以下にならないと優勝はないのです。それを考えるとほぼハッキネンの2年連続優勝は絶望的。あーなんでこんなことになってしまったのだ!気落ちしてサーキットを後にした。

PS.
追い討ちをかけるように、帰りにのった電車のドアが壊れて閉まらなくなる事故があり、20分位電車が立ち往生して遅れました。最後までついていない1日だった。


PM 5:00 ドアを閉めようとする駅の人。
初めロープを張って発車しようとしていたのでビックリ!
この写真をとるのにフラッシュをたいたら、その場の全員から
笑いをとることができた。拍手が出そうな雰囲気だった。

 

全日
F1・予選
10月29日(金)

今日からいよいよF1・鈴鹿決戦にでかける(自分で決戦するわけではありませんが...)。鈴鹿への準備で、寝たのは昨日の12時過ぎ。寝不足なのによくこんなことすると自分でも感心してます。

 
東名・海老名インターで日高氏と待ち合わせ。
10時待ち合わせのはずが二人とも遅れて11時になってしまた。

 
左は東名高速の「由比」パーキングエリア。右は「上郷」パーキングです。
東名はあまりにも長いので休み休み行きました。

今日鈴鹿サーキットでは、フリー走行が行われていました。でも朝の11時から12時、昼過ぎの13時から14時までだったので、これを見ることは初めからあきらめ、とりあえず一度鈴鹿に行って、雰囲気だけでも確認しようというスケジュールにしました。しかし、名古屋についたのがすでに4時半になっていたので、いさぎよくあきらめ、今日はそのまま宿に向かいました。


鈴鹿インターを過ぎた少し先の「安濃」パーキング。
ご覧のようにすでに夕暮れ。

 
宿泊先は夫婦岩で有名な二見。久しぶりにくつろぐ...。

明日はいよいよ予選当日。朝の6時に起きてでかけます。
テレビ放送では得られない生の鈴鹿をお伝えします。

PS.
吉田君、竹内さん、児玉君、高橋君、山田君へ
「無事にたどり着きました。まずは報告まで...」

 

全日
F1・フリー走行