朝6時に起きて、6時半に朝食。なんて健康的な生活。おかげでまた寝不足だ。
AM 10:00 鈴鹿サーキット・正面ゲートを入ったところ。
まだ予選のフリー走行だというのにこんなに混んでいる。
僕らの席はS2という席で、ホームストレートのポールポジション付近。しかも一番低い位置なので、目の前、手が届きそうなところに各マシンが並ぶことになる。なかなか迫力がありそう。
S2・Yブロックの席。目の前は直ぐグリッドです。
10時15分からのフリー走行を初めに見たが、何度見ても迫力がある。ものすごい音。この音を伝えられなくて残念。F1の迫力の半分以上はこの音にあると思う。
AM 10:15 この音を聞いて欲しい!でも無理か?
午後1時から予選がスタートした。
予選は130Rで見ることにする。バックストレートから続く左カーブで、アクセル全開で走ってきてほんの少しアクセルを戻すだけで曲がるカーブ。鈴鹿で一番ドライバーの度胸が試される場所である。ここで見ていると各チームによって通過スピードが大きく違うのが解かる。ハッキネンなどはすごくスムーズに曲がっていく。反対にアロウズの虎之助は明らかにスピードが落ちている。
PM 1:00 130Rを走るシューマッハ。右はそのアップ。
予選は初めハッキネンがリードするが、直ぐにシューマッハが逆転する。
1分38秒台の攻防。しかもまったくの同タイム。マシンも違う別人が1000分の1秒も違わないんですよ。全力で走った結果、そういう精度の話になったんでしょうね。すごいです。
その後、ハッキネンが37秒台を出して逆転。FMラジオの中継を聞きながら「いいぞー!」と小躍り。実は私はハッキネンのファンでして、シューマッハは敵です。そういえばハッキネンの熱烈応援団が来ていました。各サーキットを回っているツワモノみたいです。
怪しい外人集団。4000円でTシャツを売ってた。
その後、130Rからスプーンカーブに移動することにしました。
途中にヘアピンカーブがあるので、そこでもしばらく見ることにしたのですが、この時すごいことが起こりました。裏ストレートとの立体交差をくぐってヘアピンに向かってきたアーバインがわずかに左に滑ったのです。左タイヤがダートにはみ出てスピンしそうになりました。ハンドリングで立て直そうとしたのがわかりましたが、そのままノーズをタイヤバリアに接触、スピンして激しく回転し、車後方からもう一度タイヤバリアに激突したのです。これがほんの1秒ほどの間に自分の目の前で起こりました。テレビではよく見るシーンですが、実際に本物を自分の目で見ると迫力が全然違います。CGで破壊シーンを作りますが、まったく力感が違う。参考になりました。これを見るとスターウオーズのポッドの爆発シーンもまだまだだと思います。
PM 1:50 左はヘアピンの全景。右がアーバインがクラッシュした直後の映像。
アーバインが写っているのがわかりますか?前輪が2つともとれてしまって
車体を動かすとサイドポンツーンの穴から砂が入り、マーシャルが苦労していました。
無残にも吊り上げられるアーバインの車
「こんなに近くてフェラーリを見られるなんて!」
ちょうどこのクラッシュが起きたときに、シューマッハに逆転されたハッキネンがタイムアタックをしようとアウトラップ中でした。しかし、この事故で黄旗が振られ、ハッキネンはこのチャンスをふいにしてしまう。これが今日の第一のポイントでした。新品タイヤも1セットふいにしてしまった事になります。黄旗は赤旗に変わり、残り7分位で予選ストップ。
10分ほど中断したあとで予選再開。ほぼ全車がコース上にでました。ハッキネンが予選アタックにかかろうとしたときに、またまた問題が起きました。シケインで、ハッキネンの後を走っていたジャンアレジがシケインをショートカットして事もあろうにハッキネンの前にスピンしながら飛び出してきたのです。それを間一髪でよけたハッキネンですが、予選の残り時間がなくなり結局タイムアタックできなくなってしまったのです!なんてことだー!アレジのバカヤロー!シケインでこの事件が起きる前に、ヘアピンを通過したアレジが後輪をずるずる滑らせていたのを思い出しました。前兆はあったのです。テレビ中継では解からないことですね。
PM 3:30 フジテレビの中継ブースを裏からのぞく
結局、
1位 シューマッハ
2位 ハッキネン
3位 クルサード
4位 フィレンツェン
5位 アーバイン
6位 パニス (このレースで引退。よく頑張った!)
明日の決勝はシューマッハが1位を譲らないとするとハッキネンは最高でも2位。その場合アーバインが5位以下にならないと優勝はないのです。それを考えるとほぼハッキネンの2年連続優勝は絶望的。あーなんでこんなことになってしまったのだ!気落ちしてサーキットを後にした。
PS.
追い討ちをかけるように、帰りにのった電車のドアが壊れて閉まらなくなる事故があり、20分位電車が立ち往生して遅れました。最後までついていない1日だった。
PM 5:00 ドアを閉めようとする駅の人。
初めロープを張って発車しようとしていたのでビックリ!
この写真をとるのにフラッシュをたいたら、その場の全員から
笑いをとることができた。拍手が出そうな雰囲気だった。
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