有名な子持ち銀河M51です。
NGC5195に引っ張られるように腕を伸ばしています。M51の近傍をNGC5195が通り過ぎたのでしょう。その引力でM51が引っ張られ、その内容物を引きずっていったのだと思います。フェイスオン銀河なので、そのことがとてもわかりやすいですね。周りにも淡いガスが複雑な形状を見せ、働いた力の複雑さを示しています。
この作品は2007年の2月に撮影したものですが、2006年の6月にも撮影をしています。余り良いシーイングでは無かったので、作品にまとめることはしませんでしたが、そこに淡いガスの領域が写りました(黄色い円で囲った部分)。本来この場所にはこんな構造物はありません。2007年に撮影した画像をご覧ください。何も写っていません。
何かのゴーストでしょうか? 謎です。
この解像度を見てください!今まで僕が撮影した対象の中でM1と並んでおそらく最高のものです。シーイングの良い画像と極限まで解像度アップの画像処理を施した成果です。SNにも気を遣いました。色相に関してもイメージ通りのものが出来ました。
最高のシーイングに恵まれたことがラッキーでした。このような良いシーイングの日が毎日続いたら素晴らしいだろうなと思いますが、それが時々しか訪れないところに、この趣味の楽しみはあるんでしょうね(笑)。
L 1200s (2x2binn)
<今回、2007年2月に撮影した画像>
L 1200s (1x1binn)