暗黒帯で覆われたコアと、ガスだけしか見えない淡いディスクが大きく拡がっている変わった銀河です。
しかも変わっているのは、みかけだけではないのです。なんと、このコア領域と外側の淡い領域は、逆に回転しているんだそうです。そんなことがあるのでしょうか? その原因は、10億年まえに衝突した判銀河にあったらしいと言われています。
銀河は台風のような渦巻きであるから、その外層が逆に回転しているなんて、物理的に無理があります。
逆相で回転する交差領域では、複雑な力がかかり、星形成領域が生まれそうですね。 実際、ハッブルが撮った画像の中心部には、 HII領域や若い(青い)星々も暗黒帯に隠されながら、ちゃんと存在しています。
この外層、コア領域との摩擦でいつかは回転が止まるのでしょうか、もし回転が止まってしまったら、全てがコア領域に向けて落ちこみ始めるのではないかと思うのですが... 時間をはや回しして、どうなるか見てみたいものです。
もっと焦点距離の長い望遠鏡で、コア部分を超拡大で狙ってみたいです。ハッブルのようなアングルで。