M65、M66とトリオをなす銀河の一つです。
M65&M66のページにも書きましたが、この銀河のディスクは銀河の上下方向に不規則にねじれています。何かのちからが働き、ゆがんだのでしょう。そのあたりの推測はM65&M66のページを見てください。
この白黒の画像を見てください。これは、作品の元となったL画像です。その表示レンジを狭めていくと、銀河の端から左下に向かって淡いガスが伸びているのが浮かび上がります。これはこの銀河が移動してきた軌跡か、何者かが近くを通り過ぎ、この銀河の内容物を引き出していったものに違いありません。
宇宙は、どこを見ても静止しているように見えますが、実際には激しく動き続けていて、止まっている物は何もないのでしょうね。我々は太陽の周りを回っているし、太陽は銀河系中心に対して公転しています。銀河も何億年という時間スケールでみたら、他の銀河に近づいたり、ぶつかったりして激しく変化しています。これは絶対その「足跡」だと思うのですが...。
鑑賞の為の撮影ではなく、このような銀河の動きをさぐるために、撮影を行うのも面白いでしょうね。
「足跡」だけを見つけるために「長、長時間露出」をしたら、もしかすると思わぬ軌跡が見つかるかもしれません。やってみる価値は十分にありますね。