とても形の整ったエッジオン銀河(横方向から見た銀河の意)ですね。これを上から見たら、きっと安定した形をしていると思います。
コアを中心にして、左右の腕の様子を比べてみてください。左側は端まで、明るい部分が続いていますが、右側は半分程度のところ、ブルーグリーンの星雲のあたりから急に暗くなっています。これは明らかに、この星雲付近が腕の端ということを示しています。その先の右側、暗い部分は、奥から手前に巻いている別の腕だと思われます。よく見ると、一番右端が、わずかに明るくなっています。これはこちらに向かってくる腕を縦方向から見ていることを示していると思います。
また、横から見てこのような変化が見えるということは、腕が緩く巻いている証拠です。もし、ぐるぐると何周にも渡って腕が巻いていたら、このような明確な変化を見ることは出来ないでしょう。
このように見ていくと横方向から見た銀河でもその形が想像出来て面白いですね。
NGC4631のページにも書きましたが、この画像もわずかにガイドエラーを起こしています。そのせいで星像がもうひとつ美しくありません。
上の説明文にもある画面右側のブルーグリーンの星雲ですが、ここがブルーグリーンに写っている画像をあまり見かけません。実はある方からM33の画像にあるブルーグリーンの星雲(IC132)の色の件でメールをいただきました。その方の画像では赤く写っているそうです。この画像のブルーグリーンの星雲も、おそらく同じ現象だと思います。
なぜなのか? まだ原因が解明出来ていません。
見ている方向
ブルーグリーンの星雲
この部分は腕が重なって見えるので濃く見える