小惑星「イトカワ」
太陽のまわり、地球と火星の軌道を横切りながらめぐる、直径500mほどの小さな天体。
表面の重力は地球の10万分の1とはるかに小さい。
イトカワがどのような姿をしているのか、事前にはまったくわからなかった。
はやぶさの接近で見られたイトカワの姿は、多数の岩がゴロゴロする異様な光景であった。イトカワは、米国のリニアーチームによって 1998年に発見され、小惑星 1998 SF 36 の符号がついた。その後正式名称として小惑星名前は、ペンシルロケットの成功などで、日本のロケット開発の父といわれる、糸川英夫博士にちなむ。さらに、はやぶさは、獲物をとらえて帰還する猛禽類のイメージとともに、糸川英夫が設計した隼戦闘機にもちなんでいる。