2000/1/05 〜 1/19
前のページ

次のページ

1月19日(木) 明日から会社を休んで旅行に出かけます。
みんな頑張ってください。

最近、”メタコーポレーションジャパン”さん(以下、メタコさん)とよく仕事でぶつかります。ぶつかると言っても喧嘩してるわけではありません。うちがやるはずだった仕事がメタコさんに行ったり、メタコさんの仕事がうちにきたりしています。医学関係のCG分野ではメタコさんは一分野を築いています。うちも結構医学物のCGが多いので、仕事分野が重なっているせいでしょうね?メタコさんは、人体や臓器などの医学用オブジェクトのライブラリーを持っていらっしゃるので、それが強みですね。ライブはどちらかというと、ビジュアルに重点を置いているので、それぞれ住み分けができていると言えるとは思います。

今回、ある仕事で、詳細な人体データを作る機会を得たので、精一杯やって見ようと思っています。静止状態の人体ではなく、ボーンを入れて骨や筋肉、血管、内臓なども動くようにしようと思っています。頑張らねば!

 

19:00
B制作プロダクション・Sさんさん、SIさん来社

 

1月19日(水) 去年の夏ごろから作業していた原子力発電所のCGがようやく終わりそう。とても長い制作期間の作品だった。制作期間が長いというのも難しいところがあって、どうしても間に別の仕事が入ってくる。そのやりくりが大変だった。

あさって、21日(金)から社員の吉田君が3ヶ月の長期休暇に入ります。これは、「充電期間をとりたい」という本人からの希望に沿ったもので、本来は秋口に休みに入る予定でした。それが仕事の都合で今の時期になってしまいました。復帰後の彼にご期待ください。

 

18:00
DT社・KWさん来社
1月18日(火) やっと今日から「数値地図インポーターVer1.5」のプログラミングをスタートすることができました。9月頃にアナウンスしたのに、今になってしまったことを深くお詫びいたします。しかし、うまくいけば今月中には開発を終えることができると思いますので、もうしばらくお待ちください。詳しくは数値地図インポーターのページにもありますが、今回の改良点は以下のようなものです。


開発中の画面(左のエリアに日本地図が表示される)

機能的なもの:

・絶対座標による変換
・正確なメッシュサイズ(50m区画の中心の標高を使うため、-50mの誤差がでていた)
・高低差方向にグラデーションテクスチャーを自動的につける

インターフェース:

・地図表示によるグラフィカルなエリア選択

 改善点等ありましたらぜひメールしてください

 

1月17日(月) 毎年、今頃は仕事が暇になります。3月の年度末に向けて制作プロダクションの企画が決まりかける頃だからだと思いますが、今年は結構忙しいです。でも年末までのスケジュールに比べると余裕があります。
そんなわけで、最近は全てに余裕を持った生活ができています。普段の生活がこんなにいいものだとは思いませんでした。ゆとりは大切ですね。

先日、一人でスポーツジムのプールに行ったのですが、土曜の夜ということもあり、誰もいませんでした。そこで、30分位泳ぎ、30分サウナに入り、くたくたになったところで、またプールに入ったのです。その時、初めて泳ぐことの快感を知りました。水の流れに逆らわず、ゆっくり水のリズムに合わせて泳いだら最高でしたね。...ぼんやりと水の中に浮かんでいるその感覚は、まさに水と体の境界が感じられなくなるほどでした。

最近、会社の経営にも少し余裕がでてきて、いい事とダメな事。急がなければならない事と、急いでもどうにもならない事が少しづつ解かりかけています。このプールでの体験は、この意を大変強くするものでした。

 

1月15日(土) コンピューターの話が続きますが、Windows2000を使い始めました。自宅作業用にベアボーンキットを使って自作機を一台作ったので、それに今話題のWindows2000をインストールしてみたのです。

 
こんなに小さい。PenIII600MhzまでOK。USB,IrDA端子が前面に付いている。
あまっていたPenII300Mhzを使ったので、6万円でできました。
(キーボードはデルのジャンク品で500円。昔の物なのでキータッチが最高!)

DOSの自作機は、いろいろなメーカーの部品を集めて作られるので、それらのドライバーソフトもそれぞれのメーカーが提供したものを別々にインストールしなければなりません。これがすごい手間なんですけど、Windows2000ではこれがまったく必要ありませんでした。Windows2000のCD-ROMから自動インストールを行っただけで、すべてが終わってしまったのです。

Windows2000のOSコアはNTですから、Windows98に比べて安定して動作します。しかもそれだけでなくインターフェースの改善やUSBのプラグアンドプレイ機能のサポートもあるので、Goodですね。従来のNTでUSBを使えたらどんなに便利かと思っていたのでこれはありがたい機能です。
試しにソニーVAIOのUSBマウスを挿してみたら、あっけなく動きました(会社のみんなと試していたのですが、一同声をあげるほど感動!)。ソフトも大方動くようですが、3DStudioMAXがまだ動きません(R3.1では動作可能になるようでが...)。Windows2000は2月に発売になるようですが、数ヶ月してソフトウェア-の対応が終わった頃に、うちのマシンも2000にアップグレードしようかと思っています。

昼飯を買いに、近くのコンビニエンスストアに行ったら、レジの横に”Windows2000販売”のチラシがあったのには驚きました。マイクロソフトはWindows2000を本気でコンシュマーOSにしようとしているんですね。

 

17:00
下山田君来社
1月14日(金) 今日、NL制作プロダクションの方と新しい仕事の打ち合わせをしました。昨年作った作品の改訂版で、亡くなられた石井さんと作ったものでした。昔の資料を見ていると、いろいろなことが思い出されます。中には彼女自身の自筆の文字や図があったりして、これが形見になってしまったことが残念でなりません。

 

13:00
NL制作プロダクション・名取りさん来社
1月13日(木) 携帯デバイスをめぐる攻防で、マイクロソフトとパームコンピューティングの戦いが続いていたが、どうやらここに来てその決着がついたようだ。

 
左:WindowsCE(マイクロソフト)と、右:パームOS(パームコンピューティング)

マイクロソフトは”WindowsCE”。パームコンピューティングは”PalmOS”(僕が昨年買ったやつ)。個人的に両方を購入し、使った経験があるので実感するのだけれど、まったく設計理念が違うんですよね。CEは、考えられる全ての機能を詰め込もうとしている技術オリエンテッドなものだし、パームの方は、機能を整理して使いやすさ、もっというと「こういう使い方がいいですよ」という提案をしているように思います。これらの主張の結果、どうやらパームコンピューティングが勝利したようです。マイクロソフトはCEの名前もやめ、企業向けの端末OSとして再出発を計るようですね。

これで何を思ったかというと、「ライブも生き残っていけるかもしれない。」と思いました。根幹の技術開発でなくても、その使い方、発想があれば十分に戦っていけるのだと思ったからです(あの強大なマイクロソフトに勝ったのだから...)。CGソフトが用意してくれた機能をうまく引き出すことが、それにあたるのだとは思いません。もっと哲学が必要なんでしょうね。物事の整理の仕方。発想の転換。そんな力を持った会社がCG業界でも”勝ち”を収めるかもしれません。

 

18:00
B制作プロダクション・Sさんさん来社
1月12日(水) 昨日の続きの話だがりテークの打ち合わせをした。

一つ救いだったのは、制作サイドも非常に腹を立ててくれいること。こちらに何の落ち度もなかったことを認めてくれていることだ。なおさらクライアントに直接会って、どんな理由でこうなったのかを聞いてみたい心境になった。

 

15:00
DT社・Tさん来社

 

1月11日(火) 昨年から引き続きの仕事だった作品のスポンサーチェックが今日行われ、とんでもない理不尽な結論がでてしまった。
これまで、何度もチェックを受け、OKを取っていたにもかかわらず、なんと最終チェックで全てがひっくり返ってしまったのだ。こんな事ってあるのか?直接クライアントに会ってはいないので、なんとも言えないが、腹立たしいことこの上ない。時間はない、予算はない、やり直しをなんとも思わないのでは、話にならない。まったくなんということだ。詳しくは明日の打ち合わせを待つことになった。

 

15:00
Ims制作プロダクション・Aさん来社
1月8日(土) 昨年から引き続き作業をしていたパナソニックのCMを今日納品に行った。無事に収まりそうでなにより...。

ずっとアルバイトとして働いてもらっていた山田君を社員として迎えることに決めた。近々、スタッフノートにも顔を出すと思うので解かると思います(昨年の忘年会のハゲチャビンです)。彼は、人物などキャラクターのモデリングが得意で、頑張り屋です。元はフーディニを勉強していたので、MAXはライブで初めて触ったみたいですが、なかなか覚えも早いやつです。
彼と初めてあったのは、デジタルハリウッドの企業プレゼンテーションの時。学生が各企業の人に自分の作品を見てもらう場があったのですが、その学生の中の一人でした。その時は60人位の作品を見たのだけれど、山田君の作品を見た瞬間に、半分冗談でしたが「ぜひうちにきてください。」って言いました。テクニック等はまだまだの部分もあったけれど、何か相当の意気込みを感じたからです。その時の言葉が本当になってよかった。これからの活躍を期待してます。


昨年の忘年会の時の山田氏(東北出身、F1好き、酒豪、...)

これは社長としての独り言ですが、うちみたいな小さな会社で一人、人を入れるには、相当の覚悟というか決断が必要。仕事が増えてきているのでスタッフを増やしているわけだけど、採用を決めるのはまさに”清水の舞台から...”の心境です。「どうかうまくいきますように...。」

 

12:00
ビジョンユニバース・パナソニックアルカリ乾電池納品

 

1月7日(金) 実はライブでデジタルベータカムの購入を考えていて、今、導入テストという名目でデジタルベータカムが手元にあります。


DigitalBetacam DVW-A500

うちには、DPS社のハリウッドとリアリティ(ディスクレコーダー)がありますが、ハリウッドにはD1のデジタル出力端子がついています。このD1端子の出力をデジタルベータカムのD1入力端子に直に繋いで録画してみるテストをしてみました。
そしたら全然違うんです!同じ画像をアナログ出力して通常のベータカムに録画した画像と比べたら、その差歴然です。まず、画像のキレが違う。アナログ出力した方はボケているんです。今までこの画像で納品していたなんて驚いてしまう位、ボケてるんですよ。また、ノイズがまったくない!モニターをブルーオンリーモードにするとアナログのベーカムはノイズだらけですが、デジタルベータカムの方は、目で見る限りまったくノイズがありません。

いやー、こんなに画質が違うとは思いませんでした。
デジタルベータカム、1/2圧縮とはいえ、なかなかのもんです。もっとシビアなテストも計画していますので、またここで紹介しますね。

 

14:00
日映・Ngさん来社
1月6日(木)

今日は恐ろしいことが起きました。うちのスタッフが宇宙の星雲の中を進んでいくCGを作っていた時のことです。

 

これ解かります?左の画像の中に右を向いた少年の横顔が浮かんでいるでしょ?角が生えた人間ですよ。しかもかなりリアル!
この画像は決してわざと作ったのではありません。星雲の中を3次元的に進んでいく映像を作っていただけです。するとその中でガスが微妙に重なりあった瞬間にこの絵が現れたのです。作っている本人はそれに気づかず、その後ろから覗き込んでいた僕が気づいたのです。

心霊写真ならぬ心霊CG。こんなことってあるの?

 

15:30
DT社・KWさん来社
1月5日(水)

あけましておめでとうございます。

毎年の事ですが、年の暮れに年賀状を書いて、お世話になった人を思い出し、忘年会をやり、初詣に行って、酒を飲む。そんな中で、今年は初夢を忘れてました。そんな存在があったこと自体を忘れていたのです。だからどんな夢を見たかを覚えていません。...ということで仕方がないから創作で、夢を書いて見たいと思います。

まず、ライブで自分達を提示できる作品を作るんですね。それをシーグラフのフィルムショーか何かに発表するんです。そしたら当然、グランプリ受賞じゃないですか。そして、それを見たアメリカの映画製作者が泣いて頼みにくるんですよ。「こんどのフルCGの映画をぜひ制作して欲しい。」と。CGパート担当じゃありません。制作して欲しいと来るのです。もちろん簡単に首は縦に振りません。だって、日本のお客さんがいますから!言ってやります。「今は、仕事がいっぱいなので、半年後にまた来てください。わりかし春先が暇ですからその時また考えましょう。」ってな具合。相手は「へいっ、わかりやした!お待ちします。」とすごすごと帰っていくんですね。(あーっ、もう!)

その頃、世界中のCGソフト開発会社から、沢山のメールが届きます。「ぜひうちの○×ソフトを使って制作してくれませんか?」そしたら言ってやります。「うちは、MAXしか使わねえんだよ!とっととけえれ!」(>柳原さん いい感じでしょ?)また、世界中のコンピューター会社からも沢山のラブコール。「ぜひうちの製品を使って欲しいんですが...。」「じゃあ、そこにおいといてみればあー。でもうち狭いんで事務所付きにしてね。」なんて...。

そうこうしているうちに、日本でもCG映画製作の話を持ちかけられ、「ぜひ日本発のCG映画を!」という言葉に乗せられ、ハリウッドの申し出を蹴って映画製作に入ります。日本中の有能なCG制作者が、わさわさと集まってきて「ぜひ、私をこのプロジェクトに使ってください!」と懇願。「ダメ!あんた気に食わないから!」...個人的趣味で決めちゃったりして。(あっ、今もそうかも?)

制作場所は別荘地。そこに制作スタジオを立て、木々に囲まれた環境で制作に入ります。制作のハード環境はすごいですよ。何せ、世界中のコンピューターメーカーがその最先端技術を全てつぎ込んでくれるんですから...。Intelから使ってくれと言われた2GHzのPentiumIIIが組み込まれたマルチCPUマシンがころがってたりするわけです。8つのCPU。メモリーは1テラバイト。1カットあたりのポリゴン数は1億ポリゴンが平均値。でもレンダリングは、MAXのレンダラーをハードウェア-化したグラフィックアクセラレーターが組み込まれているおかけで、リアルタイム。(レンダリング、いらないんですよ)

そうして作られた作品は、誰も見たことのない世界を描き、世界中で大ヒット!ライブの名が世界中に轟き...........めでたし、めでたし。

だめだ、後半は想像力が追いついてない!

 

14:00
共信電気・黒川さん来社