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これからさらに5日をかけて調整作業に入ります。全部で8カットあるのですが、まだ2カットは手付かず（本当に間に合うのか？）。こんな時間のないスケジュールは初めて。8カットものマッチムーブ、CG合成カットをほぼ2週間で仕上げるなんて無謀だー！しかし、これがCM制作の現状です。

C社のプリンターのCGの評判が大変よかったようだ。今日、ADの人がプリンターを引き取りに来たのだけれど、先日クライアントに見せたら、すごい反響だったとの事。とてもうれしい。CG屋冥利に尽きる。

たとえば、会社のスタッフと二人でチェックの為にCGを見せにいったとする。そして自分がやったCGのカットが誉められる。隣のスタッフを見て、相手はこの人が作ったと勘違いし、「本当にいいできですよ。」と言うことがあるわけです。社長が作ってるはずないからね...普通。
「違うんだ！それをやったのは僕！」と叫びたくなる。だけど、社員が誉められていればそれでいいんだし...とあきらめる。

「それは僕が作りました。」とすぐに言えなかった理由はどこにあるのだろう。それをしたら「個人プレイになり、会社でいっしょに働いているみんなに悪いのではないか？」と思ったからに他ならない。自分が自分がという意識が強すぎると、組織はまとまりのないものになるだろう。この問題は僕個人の問題ではなく、会社でCGを作っている人はそんな問題をどこかしら持っているのではないだろうか？

いろいろ考えたが結論はでない。

さて、ライブでは9月１日に会社説明会を開きます。このことはホームページでしか外部に伝えていないので、だれもこないかと思ってました。それでも現在、3名の参加者があります。ホームページを見てくれていたんですね。本当はいろいろな学校に、声をかけてきちんとやろうと思っていたのですが、この忙しさの為それどころではなくなってしまいました。参加希望のメールをいただいた方、本当にありがとうございます。当日お待ちしております。

今日最後の打ち合わせで、あるCD-ROM制作の相談を受けた。制作スケジュールが短く、クライアントに予算がないので、こちらからの金額を提示し、「ギャップが大きければ今回は断りましょう。」という事で打ち合わせが終わりました。その後、先日の高橋氏（CD-ROM制作の時の外注の人）に電話したんです。そうしたら、実は今自分も同じようなスケジュールの仕事ができるかと問い合わせをうけたというんです。まさかと思いながら、その仕事の内容を聞いてみると！！！！！！　なんとびっくり！！同じ仕事だったのです。クライアントか、代理店がいろいろなところに声をかけていたことが判明しました。まあ、なんというか狭い業界です。もういやになってしまいました。しかも、そっちの方では、XO万という制作費自体が提示されていたようです。これは自戒も含めてですが、仕事がいくら欲しいからと言って、不当に安い金額でやってしまうのは、めぐりめぐって自分の首をしめていることになるのでしょうね。

いやー、本当に怖い話でした。

18：00
Cab制作プロダクションIsiさん来社

そのテープをIMAGICAの編集室に納品にいった。監督に見せた反応はとてもよく、編集室のオペレーターの人も声を上げてくれた。すべての努力が報われた瞬間。モデリングをやってくれた日高、児玉氏にもこの喜びを分けてあげたい。その後、ビデオ録画時の黒セットアップが０になっていない事が判明したが、編集作業で修正をしてもらうことで事なきを得た。

普通なら、今日はそれで終わりとなるのだが、今のライブはそんなにあまくない。会社に取って返し、すぐに次の仕事の制作に入る。この仕事もマッチムーブを使うCGなので、とても気をつかう。マッチムーブは一度問題がおきると力技では絶対に直らないという性格を持っている。しかも締め切りまで、１週間ちょっと。

夜、Kさんさん、鎌田さんが9月からの仕事で来社。
鎌田さんとはとても久しぶり。昔から仕事をしてきた仲なので、他人の気がしない。打ち合わせ中にものすごい雷。すぐそばに落ちたのでは？打ち合わせが終わった後、本当は飲みにいきたかったけど忙しくて断念。

あー、この仕事のけりがついたら、ゆっくり休みたい。

17：00
Kさんさん、鎌田さん来社

今日はじめて、レンダリングCGを実写に合成してみる。マッチムーブはほぼ、完璧だが最後の10フレーム程度に微妙な誤差が生じている。このまま納品はいやだったので、徹夜でその原因を探ることにした。

19：00
原子力発電所のチェック

朝から（といっても11時30分）CD-ROMの打ち合わせ。テックさんにいく築地の地下鉄出口が土曜日なので誰も人がいなかった。陽が差し込み、ちょっとホッとしたりする。

会社に帰ってC社のプリンターの仕事の仕上げにかかる。
最後に残ったカットが、オープニングカット。このカットは、以前この日誌にも書いた実写にCGを合成するもの。マッチムーブもうまくいった。このカットは細かく材料を作り、最後にアフターエフェクトで合成して仕上げる。その材料のほとんどをレンダリングさせることができた。レンダリングが終わるのは明日の昼位だろうか？仮に合成をしてみた感じだと、実写とCGの合成がうまくいき、ほとんどCGとはわからないかもしれない。（これもお見せできないのが残念）

クライアントさんが喜んでくれるといいのだが...。

17:00
武田さんのCD-ROMをプレス工場に発送

AppleがE-oneに対して訴えを起こしたようです。
（ご存知ないかたのために言っておくと、E-oneは最近CMでもやってますが、アップルのiMacに似たデザインのWindowsマシンです。それはもうそっくり。デザインのエッセンスとか傾向をまねたのではなく、すべてそのままという感じ。ケーブルも透明なiMacと同じものです。）E-oneの広告をはじめて新聞で見たときに、愕然としたのを覚えています。しかも、そのマシンを取り囲むように、「僕らはこれをまっていたんだ」みたいなノリで、マイクロソフトやなんやらの社長がいるのです。「はずかしくないのか、おまえらは！」とどなってやりたくなりました。本当に何を考えているのかわかりません。確かに、E-oneは一消費者としてみたときは魅力的なマシンかもしれません。PCカード、ビデオ取り込み、iMacで不便だったフロッピーまでついているし、CPUスペックも十分なもの。これだけついていて12万ならお買い得です。しかし、こんな、あきらかに人のデザインを盗用して儲けたとしても、しょうがないでしょう！もっと違うことにエネルギーを使ってください。お願いします。まったく。

15：00
T製薬メーカーさんで打ち合わせ

19：00
DT社さんへ1回目の納品

この忙しい時に飲むなんて本当は無理なんだけど、レンダリングの時間にかこつけて社員全員で飲みにいきました。久しぶりにみんなの笑顔を見た気がする。一部の人は、朝まで騒いでいたようです。飲み屋からでたらビール瓶がかばんに入っていて、それを片手で取り出し、バーンと壁にぶつけてビンを割り、それをがぶ飲みしたそう。「口がきれるだろー」という制止も聞かず、「へーき、へーき」といっていた彼は、その後口の周りを切ったそう。バカだねー！

今日は、午後ディスクリートロジックビジネスグループ（旧キネティクス）の柳原さんから電話があった。S社が製作中のW社のCGムービーの仕事が締め切り間際で厳しくなり、手伝ってもらえないか？という話（S社とかW社とかややこしくてすみません）。ゲームの名前は、聞けばみんな知っている有名なタイトル。9月中に仕上げるスケジュールなのだけれど、ライブは9月の2週目位からでないと動けない。S社に直接電話で聞いてみると、今すぐに手伝って欲しいとのことで、今回は手伝えないということになりかけたのだけれど、もしかしたらスケジュールがずれるかもしれないので、やるかもしれません。内容的には面白そうなので、やってみたい。最近、おもしろそうな仕事が多く舞い込むようになった。とてもいい傾向だと思う。

柳原さん、ありがとう。この場をかりてお礼申し上げます。

さて、今日はまずT製薬メーカーさんのCD-ROMの打ち合わせ。無事に終わってよかった。今回は社員のスケジュールが手一杯だった為、高橋氏に助っ人を頼みました。彼は以前、僕がいた会社でいっしょに働いていた人間です。フリーで活動してますので、何か仕事がありましたら声をかけてあげてください。2次元CGや、ホームページ、ディレクター（LINGO）などが得意です。

高橋氏。へんな格好をしていますが本物はなかなかいい男です。

N社のシステムキッチンのCMは、内容が二転三転していて、どんどん内容が膨らんでます。昨日も電話で1カット追加になりました。当然同じスケジュールではできないので、1カット分は本編集時に白抜けですますことになりました。本当に大丈夫だろうか？非常に厳しいスケジュールです。一つでもミスをしたら間に合わない。一発OKをとるつもりで制作にはいらなければ...。でも、内容はとても面白そうなものです。今日は宮前平まで、その実写撮影の立会いに行きました。マッチムーブで実写にCGを合わせるので、その為です。

　
この右の写真の棚から、おばあちゃんが鍋をとるというカットです。
この鍋をCGで作り、人間の動きにマッチさせて合成します。

19：00
HプロダクションさんのCMの実写撮影に立会い

最近、会社って何のためにやってるのだろうか？と考えることが多い。
自分の好きな映像を作るのであれば、何もこんなことをする必要はない。自分の自由な時間がとれる仕事をして、空いた時間に創作活動をすればよいではないか？しかし、人間的に未熟な自分が自分の殻に閉じこもったとして何ができるのか？と思う。「光る玉」は自分の内にあるのか、外にあるのか？若いころは内にあると信じていた。確かに、外界を△選択するのは、自分であるが、その自分はどこからきたのかを考えると、わからなくなる。結局は、育った環境であり、その本質は生命連鎖の性質にまで及ぶのだろう。だとしたら、なるべく沢山の世界を見ることは必然である。その外界との接点として会社はあるのだと思う。

19：00
DT社・東海林さんと打ち合わせ

今日は、久しぶりにCG制作の醍醐味というか手ごたえを感じた。映像制作をしていて、だんだん絵が煮詰まってきて、それでもそれ以上を目指して、”ミシミシ”と音が聞こえてくるほど、さらに細部を詰めていける時があります。そして、そのあとになんともいえない快感がおとずれる。なんというか、”コンピューターハイ”とでもいえばいいのでしょうか？コンピューターに自分の意志、いや感覚が自然にどんどん伝わっていくんだよね。みなさんはここに書いたような感覚って味わったことがありますか？（これ読んでて、思い当たった人はメールください。）自分は、これがあるからCGをやめらないんでしょうね。どんなに自分の時間を犠牲にしても、それに見合うだけのものがあるからやってるんでしょうね。

以前、初めてCMのCGを作ったときに、その厳しさに血反吐がでそうになりました。徹夜徹夜の連続。でも満足するものはできない。そして明日に締め切りが迫った夜。CGを作りながら、ふとテレビをつけると、黒澤明監督の「夢」の制作ドキュメントをやっていました。（大林監督がまとめたものです）その中で、黒澤監督が、「ああ、峠の風がふいたね。」って言ったんです。苦しみぬいて、やっと満足できる絵が撮れた時の感触を、その言葉にしていました。その時、偶然、自分のCGもやっと満足できるものになったので、その言葉は心に深く残っています。今でも、苦しいときがあると心の中で「峠の風はもうすぐだ。」とつぶやくことがあります。

さて、今日作ったのは、先日実写撮影に立ち会ったC社のプリンターです。去年も作ってますが、今年はその出来をさらに上回ることができそうです。ちょっと目には実写と間違えると思います。これを見た人が「えーっ」ていう驚きの顔をしてくれるとうれしいなー。（実際の絵が見せられないのが残念。発売前の機械ですからね...。）

大体、毎日会社を出るのは夜１１時過ぎ、そのあと帰りの電車の中で書くことが多いです。そして次の日に出社するとC1を会社のネットワークにつなぎ、ライブのウェブサーバーにアップしています。とても快適に使えてますね。それにC1はカメラがついているので、ちょっとしたものを撮影し、そのままウェブに公開できます。このページにでている写真はすべてC1で撮りました。ほんと便利ですよ。このマシンがなかったらこのページの更新を毎日やることは不可能です。

電車の中で書いている証拠
（おじさんごめんなさい！お疲れ様です。）

上の写真は電車の中で今、撮ったものです。本当は、C1をとりたかったのだけど、自分自身（C1）をとることができないんです。（注：社内の写真を撮って他人の画像をこうして公開するのは、肖像権の侵害になるのでモザイクをかけました。これでも問題があるようなら教えてください。すぐに引っ込めます。）

現在の時間はPM11時４５分。外は、遠くの空に雷の光。真夜中の夕立です。

ライブのファイルサーバーは、ペンティアムPro２００Mhzのマシンに、IDEのディスクをいくつかつなげて使っています。（合計で２０G位）
あんまり自慢できるサーバーではないですが、これでも十分使えています。それでも、最近はディスクアクセスが遅く感じたり、ハードディスクの容量も足りなくなってきているので、思い切って新品に置き換えようかと思っています。設置場所の問題もあり、ラックを買ってそこにサーバーを入れたいのだけど、ラックだけでも４０〜５０万するんですって。ちょっと考えてしまいます。でもこのラックには壮大な計画があって、「レンダリングサーバーマシンを５〜６台入れて、レンダリングファームを作る」という夢があります。MAXもメンタルレイやレンダーマンを使えるようになりそうなので、考えていることです。

そしてぜひ、自分でシェーダーを書いて独自の画像表現を追及したいのです。それでやっとライブというCGプロダクションならではの表現ができると思います。今はまだ、だれかに与えられたレンダラーの能力の中で、やりくりしながら絵を作っているだけですからね。ぜひ、自分たちの作りたい絵を出してくれるツールを手に入れたいと思います。

実は、先週から竹内さん（女性）という人に手伝ってもらっています。彼女は先月ライブに応募してきてくれた人で、長期のアルバイトをしてもらうことにしました。制作者としてはライブ初の女性になります。
午後からのCD-ROMの打ち合わせに参加してもらったのですが、初めての仕事を真剣にこなそうとしているのが印象に残りました。思えば２０年近く前に、この仕事をはじめた時の事を思い出します。CD-ROMのデザインをやってもらおうと思っているのだけど、女性の感性が今までのライブとは違う何かを生み出してくれることに期待しています。

夕方、Kさんさんというディレクターの方が来社。
Kさんさんとは古い付き合いなので、方というのは変な感じ。ライブのデモテープを自分の妹さんが勤めているCM制作プロダクションに渡して営業してくれるとのこと、本当にありがたいです。

12:00
HプロダクションさんでCMの打ち合わせ

14：00
DT社さんでCD-ROMの打ち合わせ

17：00
ME制作プロダクションのKさんさん来社

右のスケジュールを見てください。まさに分刻み。
これくらい続けて打ち合わせをすると本当に目が回る。本当に忙しい一日でした。

千歳Fuで立ち会ったCG合成用の撮影は、C社のプリンターの仕事です。発売前ですから詳しいことはいえませんし、絵を見せることもできませんが、実写にマッチムーブでCGを合成します。

台の上にCGのプリンターが合成されます

中央の台の上に、CGのプリンターの部品が一つづつ現れ出来上がっていく様子を作ります。完成画像はプリンターの発売後にお見せしますね。
マッチムーブのために、立方体を作って撮影する必要があるのですが、それがうまくできていなかったために、最終的にはそのあたりに転がっていたVHSのケースを使ったのが笑えました。

凸版印刷さんでの打ち合わせ中に、ものすごい雷。夏だなー。

10:30
千歳FuでCG合成用の撮影に立ち会う

15：00
Cab制作プロダクションさんで打ち合わせ

1７：00
凸版印刷さんで打ち合わせ

19：00
DT社・KWさんと打ち合わせ

しかし、ライブのみんなは本当によくがんばってくれていると思う。
感謝します。

休み

休み

18:00
DT社さんと打ち合わせ

8８月３日（火）

  
　左：吉田氏　右：私　　　　　　　　　　　八ツ場ダム展示館の中　

帰りは日映のNgさんと車談義に花をさかせる。
実は私、車大好きなんです。F1も好きで毎年F1を見にいってるし、カートの免許も持ってます。これはちょっと自慢ですが、去年までミナルディに乗っていた中野選手といっしょに風呂に入ったこともあります。（AS+Fのカート講習会で...）

そして、NAVIのSさん編集長がやめてしまわれるのを二人で悔やみました。

18:00
協和企画さんで打ち合わせ

昨日の夜、メタセコイヤのIDとパスワードがメールで届く。
これでMAXのフォーマットでデータが取り出せる。メタセコイヤでキャラクター作ってるんだけど、なかなかいいモデラーです。来週の水曜日にはできた画像をクライアントに見せなければならないので、IDが届かなかったらどうしようかと気をもんでました。

７月３１日（土）

よる７時ごろ、隅田川の花火が会社の非常階段から見えた。たしか去年も、その前の年もこうして仕事をしながら見たなー。花火大会は土曜日と決まってるから、毎年休日出社をしるってことか？

７月３０日（金）

仕事の質を落とさないように...いやよりいいものを提供できるようにこの需要に応えていかなければ...。もう自分の限界を超えてます。(社員のみんなもそうだと思うけど）

13:00
Tさんと打ち合わせ