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*フォーカシングについて
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フォーカシングは、最終的には、FocusMaxが行っています。フォーカシングに最適な星を見つけ、自動的に望遠鏡をその方向に向け、精密なフォーカシングを行ってくれます。シーイングが悪く期待値以上のFWHMが得られない場合には、以前のフォーカス位置を維持したままリターンしてくれるので、とても実用的です。また、ACPが、フィルター毎のフォーカスオフセット値を持っているので、一枚のフィルターでフォーカスをとれば(通常はLフィルターで行います)後は、そのデータを元にフォーカスのオフセットを行ってくれます。フィルター毎にフォーカスをとらないので、時間の節約になります。
「Shot FlatFrame」
ライトフレームの撮影が終わると、シャッターを閉め、架台をホームポジション位置に移動し、フラットフレームの撮影を行います。ホームポジション位置の前面にはEL板が設置されていて、このEL板の電源を入れて、フラット撮影プランに従って撮影を行います。
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CreateFlatPlan:撮影したライトフレームのフィルター、PA(ポジションアングル・視野の回転角)を調べ、必要なフラットの撮影プランを作成します。この時、フラットライブラリーフォルダーにそれと同じ値のフラットが既に存在する場合は、それを撮影プランから除外します。
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CalFolderFlat:撮影したフラットをすぐにキャリブレーション、コンバインし、フラットライブラリーに自動的に付け加えます。ライブラリーフラット作成に使ったキャリブレーションファイルは、直ぐに削除されます。
「ShutDown Obs」
天文台システムを完全にOFF(ObsNo=0)にします。CCDは、冷却時と同じように少しずつ温度を上げ、CCDにダメージが起きないようにしています。
「Calibration Folder」
撮影したライトフレームのキャリブレーションを行います。 SOCシステムは、バイアス、ダーク、フラットライブラリーを持っており、与えられた画像から、最適なバイアス、ダーク、フラット画像を選択し、キャリブレーションを行います。加えて、ホット&デッドピクセルの除去も行います。
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Combine:キャリブレーションした画像をMaxImDLのスターマッチング機能を使って、アラインし、コンバインを行います。撮影したライトフレームに失敗フレームがあった場合でもコンバインされてしまうので、このコンバインはあくまでも仮のものとして捕らえています。
「Run」「Stop]
Runボタンで、設定されている動作を開始します。
下部のスクロール付きウィンドウに、動作のログが時間と共に表示され、何時に何が行われたのかを表示します。SOCは、ACPをコントロールしていますが、このログウィンドウには、ACPが出力したログも表示されます。また、同時にログファイルも保存されます。
Stopボタンを押すことにより、動作途中であっても、動作を取り消すことが出来ます。
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debug:ドームや架台、CCDカメラなどのハードウェアーへのアクセスを全てキャンセルした状態でプログラムの動作を行います。文字通りプログラム開発時のデバッグ用です。