そんなとき、ベーシックマスターレベル3の解説本が発売されました。(確かアスキーさんの本だったと思います。)
この本の中に3DCGの計算式が紹介されていたのです。単純な透視変換と移動、回転を行う式だけだったのですが、Basicを使ってプログラム化すると、
ワイヤーフレームでかかれた図形(立方体)が回転するのです。今まで単に黒ベタの画面が3次元の奥行きを持った空間に感じられました。
レベル3というコンピューターは、画面モードをいろいろ持ち、ページという概念がありました。 いわゆる裏画面です。見えているのは表のページ1ページのみです。そこで裏のページに回転する次の状態の立方体を描き、描き終わったらそのページを表ページとして表示するのです。
この機構によりある程度スムーズな回転が表現できました。ほんとびっくりするくらいきれいでした。
今、ワイヤーフレームの表現など、シェーディングさせる前の作業用の表示方法でしかありませんが、 ほんとは、ワイヤーフレーム表現というのは、芸術的なものだと思います。
得に有限の画素の中で表現されるそれは、まるで有能なデザイナーがデザインしたような簡潔さをもっていると思いませんか?
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